遺品整理/三木市

Before
遺品整理・三木市B
作業前のお部屋の状態です。
長年手つかずだったお部屋には、大切な思い出の品々や生活用品がそのまま残っていました。ご遺族様もどこから手をつけてよいかわからない状態で、私たちが心を込めてお手伝いさせていただきました。
矢印
After
遺品整理・三木市A
作業後のお部屋の状態です。
ご遺族様と相談しながら必要な品を丁寧に仕分けし、不要品は責任を持って回収・処分いたしました。整理後はすっきりとした空間が広がり、新たな一歩を踏み出す準備が整いました。
今回は三木市口吉川町で遺品整理の作業をさせて頂きました。
高齢の男性が戸建てで単身暮らしをなさられていた現場です。
ご長命でいらっしゃいましたようで、百歳近い歳月を生き抜き、静かに、穏やかにこの世を去られたそうです。
老いを受け入れ、ゆるやかに死を迎える姿を見届けられたことで、ご遺族の方も自然と心の準備をすることができ、長い時間の中で、別れの覚悟が少しずつ育まれていった後のお別れとなりました。
もちろん悲しみがないわけではありません。けれど、それはどこか優しい悲しみであり、「よく生きてくれたね」「ありがとう」という想いと共にあると思います。人生の終わりに、このような気持ちで見送ることができたことが救いであり、慰めであると思います。

今回はかなりユニークな遺品が出てきました。
故人様の手作りカルタです。
タイトルはなんと──
「じいの教え これが人生カルタ」
段ボールを切って自作した札には、おじいちゃんが考えた“人生訓”があいうえお順に書かれていて、内容がもう…ツッコミどころ満載。
い:「胃薬より、よく噛むほうが安上がり」
す:「好きな人には、屁もバレる」
な:「泣いてもいいが、メガネは外せ」
へ:「屁をしたら、まず犬を見るな」(←名言すぎて親族でグッズ化検討中だそう)
家族みんなで爆笑しながら読み上げるうちに、ふと涙する人も…。
実はこのカルタ、おじいちゃんが「孫たちが集まったときに、笑って遊べるように」と、コツコツ手書きしていたものだったのです。遊び心と、ちょっぴりの知恵、そして孫への深い愛が込められていたのでした。
もう成人になられたお孫さんは「当時は、ただ一緒に遊んで楽しかった、という記憶だけが残っていたけれど、今こうして改めて手に取ると、それがどれほどの愛情と手間のこもったものだったかが分かる。厚紙を切りそろえ、色を塗り、言葉を考え、私が喜ぶ顔を思い浮かべながら、きっと祖父は夜な夜な作ってくれていたのだろう。どの札にも、私への深い愛情が滲んでいる。」と当時を思い出し故人様を偲んでおられました。
物としての価値では測れない、大切な記憶がそこには詰まっています。既製品では決して得られない、手作りだからこその温もり。そして、それが「遺品」となってしまったことに、改めて時の流れと別れの現実を感じます。
涙が出るほど悲しいわけではない。むしろ、どこか嬉しい気持ちさえある。こんなにも愛されていたのだという実感が、札一枚一枚から伝わってくるからだと思います。形見というものは、物自体に価値があるのではなく、それに込められた思い出と感情が、何よりの宝物なのだと気づかされました。
遺品整理の仕事をしていると、ご遺族の心情に寄り添いながら、物理的な整理を進めていくことの難しさを感じることがあります。特に、故人が遺した形見や思い出の品々には、単なる物以上の意味が込められていることが多いため、その取り扱いには細心の注意を払う必要があります。
遺品整理を進める中で、形見として大切にされている品物が出てくることがあります。それらを手に取るとき、ご遺族がその品物に向ける眼差しが、深い感慨に満ちていることがよくあります。無言でその品物を見つめる姿は、言葉では表しきれない想いが伝わってきて、私たちも心を込めて取り扱わなければならないと改めて感じます。
形見を見つけた瞬間、最初は悲しみに暮れていたご遺族が、少しずつ落ち着きを取り戻し、ほっとしたような表情を見せることがあります。それは、ただの物を超えた、故人との絆を再確認した瞬間だと感じます。形見を手にしたときに浮かぶ安堵感や穏やかな表情を見ると、その品物が、まさに心の支えとなっていることを実感するのです。
遺品整理業者としての私たちは、ただ物を整理するだけでなく、ご遺族の心情にも寄り添い、敬意を持って作業を進めることが求められます。整理をしている最中に感じるその静かな安心感が、私たちの仕事に対する誇りや、やりがいに繋がっていきます。
物理的な整理が終わった後、ご遺族が安らかな表情を浮かべるとき、その時に初めて、「形見」というものが、単なる物から、心に寄り添う存在に変わった瞬間なのだと感じます。その瞬間を目の当たりにできることが、私たちの仕事の大きな意義であり、心に残る瞬間でもあります。

兵庫県の南部、神戸市と姫路市のちょうど中間に位置する三木市(みきし)は、豊かな自然と長い歴史、そして人々の温かさが調和した、住む人にも訪れる人にもやさしいまちです。都市部へのアクセスの良さを備えつつも、穏やかでのびやかな暮らしが息づいており、観光地としても、移住先としても注目されています。
三木市は、古くから「鍛冶のまち」として栄えてきました。中でも「三木金物」は全国的にも高く評価されており、現在でも多くの職人が伝統技術を継承しながら、時代のニーズに応えたものづくりを行っております。毎年秋に開催される「三木金物まつり」では、地元の匠の技を間近で見ることができ、多くの来場者で賑わいます。観光と伝統文化が融合したこのイベントは、三木市を代表する風物詩となっております。
自然に目を向けると、三木市には四季折々の美しさを楽しめる場所が点在しています。特に「伽耶院(がやいん)」は、紅葉の名所として知られており、秋になると境内が真っ赤に染まり、訪れる人々を魅了します。また、市内には複数のゴルフ場やハイキングコースもあり、都市近郊にいながらも豊かな自然と親しむことができます。里山の風景や清らかな川のせせらぎに包まれた時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれるひとときです。
三木市はまた、交通の便にも優れております。神戸電鉄粟生(あお)線や山陽自動車道により、神戸・大阪方面からのアクセスも良好で、通勤・通学はもちろん、観光にも大変便利です。こうした利便性の高さは、三木市の暮らしやすさを支える大きな要素の一つとなっております。
さらに、三木市は子育て支援にも力を入れており、保育や教育、医療の体制が整っているのも魅力の一つです。地域の人々が連携し、子どもたちをあたたかく見守る環境が整っているため、ファミリー層の移住先としても人気が高まっています。また、新鮮な農産物が揃う直売所や、地元産の素材を活かしたグルメなど、食の面でも豊かな魅力にあふれています。
歴史ある町並みと現代的な利便性が共存する三木市は、訪れるたびに新しい発見があるまちです。自然、文化、暮らしやすさ、すべてがちょうどよく調和したこの場所には、きっと心に残る風景や出会いがあることでしょう。
兵庫県三木市――日常に、やさしさと深みを添えるまちでした
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